子曰、君子喩於義、小人喩於利、
子曰わく、君子は義に喩(さと)り、小人は利に喩る。
「論語」巻第二 里仁第四 16
毎日蒸し暑い日が続いています。
こんなときは鰻でも食べて、元気をつけたいところですが、
連日の偽装報道で躊躇してしまいます。
昨年の漢字が「偽」になるくらい、
数々の食品の賞味期限や産地の偽装、
耐震強度の偽装、老舗料亭まで・・・
他人のことばっかり言ってられません。
保険業界でも「不払い」問題。
生命保険も損害保険もこの一年は
業務適正化に明け暮れたと言っても過言ではありません。
それなのにまた、先日7/3に生命保険10社に対して
金融庁の行政処分が発動されました。
私はFPとして中立の立場を守るために、
保険の販売に関しては一社の専属ではなく、
国内生保40社を取り扱える乗合代理店に所属しています。
そのため、各社のコンプライアンス研修にも参加する機会があるのですが、
保険会社の方から、
「コンプライアンスは契約者だけのためではなく、
募集人や保険会社を守るためでもある。」
といった話がよく出てきます。
その裏にはいわゆる”クレーマー”に対抗できるという
気持ちがあるように感じられます。
私自身もコンプライアンスを高めることが、
募集人の利益にもつながると思っていますが、
それは、クレーマー対策といった後ろ向きの考えからではありません。
どちらかといえば、山岸俊男の「社会的ジレンマ」の考えに近いものです。
社会的ジレンマとは、
「一人ひとりが自分にとって望ましい行動をとると、
その行動自体にはほとんど問題がなくても、
そのような行動が集まったときには
社会的にも個人的にも望ましくない結果が生じる」
と定義されています。
分かり難いですが、たとえは簡単です。
・一人一人が面倒だとゴミをポイ捨てして楽をすることで、みんながいやな思いをする。
・すき焼きで人より早く肉を取ろうとすることで、みんなが生煮えの肉を食べることになる。
保険の場合も同じです。
少しぐらいという気持ちで、告知違反をしたり、勧めたりという行為が、
不払いなどのトラブルの原因となり、
確認書類が増え、保険に対する信用を落とし、
みんなの不利益につながるのです。
目先の利益に走ることなく、コンプライアンスを守ることで、
信用が高まり、契約者と募集人、保険会社、
全体の利益につながると信じています。
みんなで、生煮えの肉をつつきあうような真似は、もうやめましょうよ。

Good&New
先月漬けた梅ジュースを飲んでみたら、おいしかった。



↑ ブログランキング参加中、クリックお願いします。