自動車保険一斉値上げ、
基準料率5.7%アップ 10年度
損害保険各社が2010年度に、任意の自動車保険の保険料を
一斉に引き上げる見通しになった。損害保険料率算出機構が
保険料決定の基準となる「参考純 率」を平均5.7%上げるのを
受け、各社が自社の上げ幅を独自に判断する。自動車保険の
支払保険金が増えているためで、参考純率のアップは9年ぶり。
特に 事故が多い高齢者の上げ幅が大きくなりそうだ。
同機構は加盟各社の最新の事故データを分析し、参考純率を
計算する。損保の多くはこれをベースに、自社の保険料を決める。
保険料の実際の負担増は年2千~3千円程度になるとみられる。
(07日 16:01)
<日経ネットより>
このニュースが流れてから、「自動車保険は高くなるの?」と、よく聞かれます。
たまには、FPらしく経済ニュースの解説をしたいと思います。
上のニュースで登場するのは、損害保険各社と損害保険料率算出機構。
まず、損害保険料率算出機構は、各保険会社から大量のデータを収集し、
精度の高い統計に基づいて、参考純率を算出します。
保険料は、保険金のお支払いに充当する純保険料と、
保険会社の経費等に充てる付加保険料で構成されています。
参考純率は、契約1台あたりの純保険料(=収入)が
契約1台あたりの支払保険金(=支出)と等しくなるように算出されます。
この参考純率が5.7%引き上げられたということは、
つまりは、収支の不均衡が起こっており、このままでは
全体で5.7%の赤字が発生する見込みとなったということです。
ではなぜ、収支が悪化したのでしょうか?
【収入の減少】
・保険料の低いコンパクトカーの増加
・割引率の高い(等級の高い)契約者の増加
・若者の車離れにより、保険料の高い契約の減少
【支出の増加】
・高齢ドライバーによる事故の増加
・少額損害事故に関する保険金のご請求・お支払いの増加
・事故発生時における、お支払いのご案内の徹底
(いわゆる、不払い問題による影響)
少子高齢化や若者の車離れによる、
運転者の年齢構成の変化が主な要因のようです。
全体では5.7%の引き上げとなっていますが、
年齢や等級といった条件により、引き上げ率が変わっていて、
引き下げとなる場合もあります。
事故の危険性が高いかたには、より多く負担していただき、
危険の少ないかたの負担はなるべく減らすということです。
具体的には、運転者年齢条件が現行では、
全年齢、21歳以上、26歳以上、30歳以上と分かれていましたが、
26歳以上と30歳以上のリスク格差が縮小傾向にあるため統合し、
代わりに記名被保険者の年齢別に格差があるので、細分化されます。
また、1等級と20等級の格差や
運転者の限定による格差が大きくなりました。
つまり、等級の低い方、若年層、高齢者は保険料が上がり、
等級が高く、30,40代当りの方は保険料が下がる傾向にあります。
以上はあくまで参考純率のお話で、
各保険会社はこれを参考に各社独自の保険料を決めることになります。
ですから、運転者年齢条件と記名被保険者年齢の設定など、
各社の今後の動向に注意する必要があるでしょう。
そこで「自動車保険は高くなるの?」との質問への答えは、
「全体の保険料は上がる傾向にありますが、
ご自分の保険料は条件により変わります。
自動車保険料の何よりの節約は、安全運転をすることです。」
Good&New
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